iPadを快適に使い続けるためには、バッテリーの状態を把握し、適切なタイミングで交換することが重要です。
本記事では、バッテリー交換が必要なサインや、自分で行う場合の手順と注意点を詳しく解説します。
また、専門業者への依頼方法や、バッテリーを長持ちさせるコツについてもご紹介します。
目次
iPadのバッテリー交換をする時期に目安はある?
iPadのバッテリー交換時期は、バッテリーの劣化具合で判断するのが一般的です。具体的には、充電の減りが以前より速くなったり、1日に何度も充電が必要になる場合があげられます。
またバッテリー残量の表示が不安定になったり、残量があるにもかかわらず突然シャットダウンする場合も交換のサインです。
さらに、本体が膨らんで見える場合は、バッテリーが膨張している可能性があり、発火や爆発の危険性があるため特に注意が必要です。
これらの症状が見られた場合は速やかに交換を検討し、iPadを安全かつ快適に利用できる環境を整えましょう。
iPadのバッテリーが膨張したらすぐ交換しよう!
iPadのバッテリーが膨らんでいることに気づいたら、すぐに交換を検討しましょう。
バッテリーの膨張は、内部で化学反応が起きているサインです。放置すると発火や破裂の恐れがあります。
膨張したバッテリーには、以下のような危険性があります。
- 発火・破裂:バッテリーの膨張は内部でガスが発生している証拠です。このガスに引火すると、発火や破裂につながる可能性があります。
- 液漏れ:膨張したバッテリーは、内部の液体が漏れ出す可能性があります。液体が皮膚に触れると炎症を起こす可能性があり、目に入ると失明の恐れもあります。
- 本体破損:膨張したバッテリーは、iPad本体を押し広げ、画面を破損させる可能性があります。
バッテリーが膨張しているかどうかは、以下のような点で確認できます。
- 画面が浮き上がっている
- 本体背面が膨らんでいる
- iPadがガタつく
これらの症状が見られる場合は、使用を中止します。
安全のためにも、膨張したバッテリーを放置せず、適切な対応をするようにしてください。
iPadのバッテリー交換前にやっておくべきこと
iPadのバッテリー交換を始める前に、必ず以下の2つの準備を済ませておきましょう。
データのバックアップ
バッテリー交換作業中にデータが消失する可能性は低くありません。
大切な写真や動画、アプリなどのデータを守るため、必ず事前にバックアップを取りましょう。
iCloudやiTunes、パソコンなど、使いやすい方法を選択してください。バックアップ方法がわからない場合は、Appleのサポートサイトなどを参考にすると安心です。
必要な道具を準備する
iPadのバッテリー交換には、専用の工具が必要です。
適切な工具がないと、iPad本体を傷つけてしまう可能性があります。
バッテリー交換キットには必要な工具がすべて揃っている場合が多いので、初めてバッテリー交換を行う方はキットを購入するのがおすすめです。
必要な道具は以下の通りです。
- バッテリー交換キット(交換用バッテリー、専用工具などがセットになったもの)
- 吸盤(画面を剥がす際に使用)
- プラスドライバー(ネジを外す際に使用)
- ピンセット(部品をつかむ際に使用)
- スパッジャー(ヘラ)(部品をこじ開ける際に使用)
これらの道具は、AmazonなどのECサイトで購入できます。iPadの分解は難易度が高いため、作業に慣れていない方は無理せず専門業者に依頼しましょう。
iPadのバッテリー交換を自分で行う手順とは
iPadのバッテリー交換は、精密機器の分解を伴うため、高度な技術と専門的な知識が必要です。ここでは、大まかな流れとそれぞれのステップにおける注意点、使用する道具を簡単に紹介します。
ただし手順を誤るとiPad本体を故障させるリスクも高いです。バッテリーの交換をする際は自己責任で行ってください。
(1)画面を剥がす
専用のヒートガンや吸盤を用いて、画面を本体から丁寧に剥がします。画面にヒビが入ったり、ケーブルを切断したりしないよう、慎重に作業する必要があります。使用する道具は、ヒートガン、吸盤、ヘラなどです。
(2)基板を剥がす
基板を固定しているネジを全て外し、コネクタを丁寧に外して基板を取り外します。ネジの種類が多く、非常に小さいものもあるため、紛失したり、間違った場所に付けたりしないように注意が必要です。
また、コネクタを破損しないよう慎重に作業します。使用する道具は、ドライバーセット、ピンセットなどです。
(3)古いバッテリーを剥がす
バッテリーは強力な接着剤で固定されているため、専用の溶剤やツールを使用して丁寧に剥がします。バッテリーに穴を開けたり、本体を傷つけたりしないように注意が必要です。使用する道具は、接着剤除去液、ヘラなどです。
(4)新しいバッテリーを取り付ける
新しいバッテリーを正しい位置に設置し、コネクタを接続します。コネクタを正しく接続しないと、バッテリーが正常に動作しない場合があります。使用する道具は、ピンセットなどです。
画面の剥がし方、基板の取り外し方、バッテリーの交換方法など、各手順の詳細は専門サイトや動画などを参照してください。
自信がない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。上記はあくまでも概要であり、実際の手順はiPadの機種によって異なります。
iPadのバッテリー交換を自分で行う際の注意点
iPadのバッテリー交換を自分で行う際の注意点について紹介します。
iPadを壊すリスクがある
iPadのバッテリー交換は精密作業で、バッテリー破裂や基板損傷などのリスクを伴います。画面やケーブルの破損、ネジ紛失の可能性もあるため、特殊な工具と技術が必要です。不安がある場合は専門業者に依頼しましょう。
メーカーの保証対象外になる
メーカー保証では、製品の不具合は無償で修理されますが、使用者の不注意や損傷などは対象外です。例えば、防水機器の水没や分解・改造、落下、経年劣化が該当します。
また中古品は前所有者の使用状況によって保証されない場合もあります。保証の詳細は各メーカーで確認し、保証期間内でも使用状況に応じて対象外になる可能性がある点に注意しましょう。
自分ではできない!iPadのバッテリー交換ができない時はどうする?
iPadのバッテリー交換ができないときは、どうすればいいのでしょうか。その対処法をみてみましょう。
民間のショップに頼む
メーカー保証が適用されない場合でも、民間の修理ショップに依頼すれば製品を修理できる可能性があります。
街の電気屋さんや、スマートフォン修理専門店、パソコン修理専門店など、様々な修理業者が存在します。これらのショップはメーカー保証の有無に関わらず、幅広い製品の修理に対応しています。
民間の修理ショップを利用するメリットは、メーカー修理よりも柔軟な対応を受けられる点です。
メーカーでは対応できないような古い機種や、既に生産終了した製品の修理も依頼できる場合があります。また、修理費用がメーカーよりも安価な場合もあります。さらに、即日修理に対応しているショップもあり、迅速な対応を期待できます。
Apple Storeに依頼
Apple StoreまたはApple正規サービスプロバイダにバッテリー交換を依頼できます。
持ち込みだけでなく、配送修理も可能です。
さらにAppleCare+に加入している場合は、保証対象となるため、低価格でバッテリーを交換できます。加入していない場合は、保証対象外となるため、高額な費用がかかります。
AppleのWebサイトでバッテリー交換料金を確認してみましょう。
iPadのバッテリーを長持ちさせるには?
iPadのバッテリーを長持ちさせるために心がけたいポイントについて紹介します。
充電回数に気をつける
iPadのバッテリーは充電回数に限りがあります。リチウムイオン電池の劣化は避けられないため、充電回数を少なくする工夫も必要です。
iPadのバッテリーの寿命は500回の充電で80%になると言われています。500回を大きく超えると劣化が顕著になり、バッテリーの減りが早くなったり、突然シャットダウンしたりするようになります。
毎日充電する方は約1年半で500回に到達します。2年以上同じiPadを使っている方はバッテリー交換を検討しても良いかもしれません。
急速充電に注意
iPadのバッテリーを長持ちさせるためには、急速充電に注意することが大切です。急速充電は便利ですが、バッテリーに大きな負荷がかかります。発熱の原因にもなりますので、バッテリーの劣化を早める可能性があります。
iPadを急速充電する際は、以下の点に注意しましょう。
- 純正の充電器を使う
- 充電中はiPadを使用しない
- 充電が完了したらすぐにケーブルを抜く
これらの点に注意することで、急速充電によるバッテリーへの負荷を軽減し、バッテリーの寿命を延ばすことができます。
過充電を避ける
iPadのバッテリーを長持ちさせるには、過充電を避けましょう。100%まで充電された状態が長時間続くとバッテリーの劣化につながります。
満充電になったら充電器から外し、就寝時に充電する際はタイマー機能を活用するなど、過充電を防ぐ工夫をしましょう。
iPadが熱をもたないようにする
iPadは熱に弱いので、高温になる場所に置かないようにしましょう。直射日光の当たる場所や車内に放置するのは避け、充電しながらの長時間使用も控えた方がいいです。
冷却ファンやケースを外すなどの工夫も効果的です。高温になる状況を避けてバッテリーの劣化を防ぎましょう。
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